安心立命(あんしんりつめい)
人事を尽くしたうえで身を天命にゆだね、何が起きても心を乱さない境地に至ること。心の拠り所が定まっているために動じない、という状態を指す。
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そのまま使える例文
就任の挨拶で「安心立命という言葉を借りるなら、やるべきことを尽くしたうえで結果を引き受ける、その姿勢で臨みます」と述べた。
深掘りに備える — 由来
四字熟語辞典オンラインは出典に、北宋の道原が編んだ禅宗の灯史『景徳伝灯録』巻十を挙げる。一方、精選版日本国語大辞典はその他の文献として〔天目高峰禅師‐示衆語〕を挙げており、どこを初出とみるかは資料によって分かれる。
聞かれたら: 「『景徳伝灯録』巻十に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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四字熟語辞典オンラインは出典に、北宋の道原が編んだ禅宗の灯史『景徳伝灯録』巻十を挙げる。一方、精選版日本国語大辞典はその他の文献として〔天目高峰禅師‐示衆語〕を挙げており、どこを初出とみるかは資料によって分かれる。成り立ちのほうは各辞典で一致している。「安心」は仏教語で、信仰や悟りによって得られる心の安らぎ。「立命」は儒教の語で、天命をまっとうすること。日本大百科全書は「立命」を『孟子』のことばの転用と説明する。出自の違う二語を組み合わせた四字であるため、読みも意味の重心も二系統に分かれた。儒教寄りに読む「あんしんりつめい」は人力を尽くして身を天命に任せる態度を、禅宗で読む「あんじんりゅうみょう」は悟りの境地に到達して主体性を確立することを指す。「安身立命」とも書く。日本語での使用は近代以降に確認でき、精選版日本国語大辞典は幸田露伴『いさなとり』(一八九一年)の「安心立命の地の定まらず頼みなき身を歎けばとて」を初出に挙げる。
似た語と間違えない
「泰然自若」が出来事の起きた場面での態度を言うのに対し、「安心立命」は心の拠り所が定まっているという、もっと根の深い状態を指す。「従容不迫」が急かされる状況での速度の話であるのに比べると、こちらは人生をどう引き受けるかという構えの話で、掲げたときの重さが違う。「心平気和」「平心静気」が感情の高ぶりを抑えることを言うのに対し、安心立命は感情の上下そのものが問題にならない境地を指す。
対義語: 疑心暗鬼、右往左往
こんなシーンで使う
就任の挨拶や書き初めなど、心構えを一語で掲げる場面に向く。聞き手には「結果を引き受ける覚悟のある人」と映る。ただし読みが「あんしんりつめい」「あんじんりゅうみょう」の二系統あり、字を見せずに口にすると伝わらないことがある。面接で座右の銘として挙げるなら、悟りの境地そのものを自称するのではなく、準備を尽くしたら結果は待つという行動指針に言い換えるほうが深掘りに耐える。なお「安心」を日常語の安心と同じに取られると、気楽にしているという意味に誤読される。由来を一言添えられると、この誤解は先回りして消せる。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 安心立命の類義語は?
- 泰然自若、従容不迫、安身立命
- 安心立命の由来は?
- 四字熟語辞典オンラインは出典に、北宋の道原が編んだ禅宗の灯史『景徳伝灯録』巻十を挙げる。一方、精選版日本国語大辞典はその他の文献として〔天目高峰禅師‐示衆語〕を挙げており、どこを初出とみるかは資料によって分かれる。