そのまま使える例文
企業理念を語るスピーチで「温故知新の精神で伝統と革新の両立を目指す」と述べた。
深掘りに備える — 由来
「温故知新」は、中国の思想家・孔子の言葉を弟子たちがまとめた『論語』為政篇に由来する。原文は「子曰、温故而知新、可以為師矣」(子曰く、故きを温ねて新しきを知れば、以て師と為るべし)で、昔のことをよく学び直し、そこから新しい知見を見いだせる人物であれば、人を導く師となる資格があるという孔子の教えを述べたものである。
聞かれたら: 「『論語』為政第二に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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「温故知新」は、中国の思想家・孔子の言葉を弟子たちがまとめた『論語』為政篇に由来する。原文は「子曰、温故而知新、可以為師矣」(子曰く、故きを温ねて新しきを知れば、以て師と為るべし)で、昔のことをよく学び直し、そこから新しい知見を見いだせる人物であれば、人を導く師となる資格があるという孔子の教えを述べたものである。「温」の読みは「たずねて」が主流だが、デジタル大辞泉や四字熟語を知る辞典は「あたためて」という読みも認めており、漢和辞典や岩波文庫『論語』でも両方が併記されている。いずれの読みでも、古い知識をただ保存するのではなく、繰り返し向き合うことで新たな理解を得るという能動的な学びの姿勢を指す。日本でも古くから使われており、精選版日本国語大辞典は『続日本紀』大宝三年(703年)三月の「然温故知新希有其人」を実例に挙げ、参考文献として『漢書』成帝紀を示している。
似た語と間違えない
辞典が類義語として挙げるのは「覧古考新」「彰往察来」「承前啓後」など、過去を調べて先を見るという形を共有する語で、四字熟語辞典オンラインは「覧古考新」を唯一の類義語として挙げている。近い位置で比べられるのが「不易流行」だが、こちらは変わらない本質と移り変わる新しさを両立させる姿勢を指し、新しさを外から取り入れる側に重心がある。温故知新は、新しさの手がかりを過去そのものの中から得るところが違う。なお辞典類は対義語を挙げていない。
こんなシーンで使う
伝統や過去の実績を尊重しつつ、そこから新しい発想を生み出したいという前向きな姿勢を示す言葉で、企業理念のスピーチや老舗企業への志望動機など、フォーマルな場面で使うと知的な印象を与える。単に「昔は良かった」という懐古的な意味で使うのは誤用で、あくまで過去から新しい知見を見いだすという能動的な学びの姿勢とセットで使う必要がある。聞き手の側から見ると、この語は「過去を調べたうえで何を新しく得たか」まで語れる人の言葉に聞こえるため、学んだ内容と、そこから始めた行動を一つ添えると深掘りに耐える。表記は「温古知新」と書くのが誤りで、デジタル大辞泉がわざわざ注記するほど多い書き間違いである。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 温故知新の類義語は?
- 覧古考新、彰往察来、承前啓後
- 温故知新の由来は?
- 「温故知新」は、中国の思想家・孔子の言葉を弟子たちがまとめた『論語』為政篇に由来する。原文は「子曰、温故而知新、可以為師矣」(子曰く、故きを温ねて新しきを知れば、以て師と為るべし)で、昔のことをよく学び直し、そこから新しい知見を見いだせる人物であれば、人を導く師となる資格があるという孔子の教えを述べたものである。